オザワ部長の注目吹部ルポ!

職場・一般 2016.05.25

若さとこだわりの一般団体「ミュゼ・ダール吹奏楽団」

オザワ部長です。いつも中学校や高校の吹奏楽部を取り上げることが多いですが、今回は精力的に活動を続けている一般団体をご紹介したいと思います。

 

東京・豊島区をホームグラウンドに活動している「ミュゼ・ダール吹奏楽団」。1999年に創団され、今年で17周年を迎える楽団です。楽団名の「ミュゼ・ダール」とは「芸術の殿堂」という意味で、おおよそ60〜70名のメンバーで活動(男性4割、女性6割)。定期演奏会を毎年行っており、吹奏楽コンクールにも参加しているとのこと。コンクールでは全国大会出場経験こそありませんが、実力派のバンドとして知られています。
なんと、過去の定期演奏会ではあのアルフレッド・リードフィリップ・スパークが客演指揮をしたこともあるのだそうです。

 

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ミュゼ・ダール吹奏楽団の特徴は大きく2つあります。1つは、メンバーが若いということ。平均年齢は26〜27歳くらいで、特に20代のメンバーが多いそうです。
そして、もう1つの特徴が「こだわり」。これについて、団長の森田雄大さん(40歳)が語ってくれました。

 

「ミュゼ・ダールは仲良しバンドで、派閥などもなく和気あいあいと活動していますが、やっていることは非常にマニアック。吹奏楽の定番曲はあまり演奏せず、吹奏楽経験者でも知らないような曲や、委嘱した新曲にチャレンジしています。そして、それに共感してくれるメンバーが集ってきてくれています」

 

吹奏楽で演奏される曲や作曲家には流行がありますが、ミュゼ・ダール吹奏楽団はその流行を追うことはせず、独自の道を進んでいるのだそうです。

そのポリシーがもっともわかりやすく表れたのが、創団15周年記念の定期演奏会(2014年)。なんとプログラムがすべて長生淳作品で埋め尽くされるという「長生淳づくし」を敢行したのです。

もちろん、長生淳さんは大人気作曲家ですが、定期演奏会で「○○づくし」をやる楽団は珍しいのではないでしょうか。しかも、演奏会のナビゲーターはNHK FM『吹奏楽のひびき』でも知られる作曲家の中橋愛生さんが担当。演奏前のプレトークでは長生淳さんと中橋愛生さんによる対談も行われたとのこと。ミュゼ・ダール吹奏楽団の「こだわり」がよくわかります。

 

そして、その「長生淳づくし」はCD化され、『長生淳の世界』としてワコーレコードからリリースもされています。

 

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そんなミュゼ・ダール吹奏楽団は、5月28日に次回の定期演奏会を開催します。

なんと、今度は「交響曲づくし」に挑戦! アマチュアでは初の演奏となる長生淳作曲の《交響曲》、人気急上昇中のジョン・マッキー作曲《交響曲「ワイン・ダーク・シー」》、そしてジェイムズ・バーンズの名曲《交響曲第3番》という3つの交響曲を演奏するそうです。

 

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団長の森田さんは言います。

 

「吹奏楽にも交響曲はありますが、演奏機会はさほど多くありません。しかも、コンサートで3つの交響曲を丸々演奏するのは珍しいと思います。長生淳さんの《交響曲》は非常に難しいですし、マッキー作品はミュゼ・ダールで挑戦するのは初めてですが、聴きにきてくださった方に『吹奏楽の交響曲も面白いね』と言っていただけるよう、頑張りたいと思います」

 

では、楽団のメンバーにもお聞きしてみましょう。

まずは、クラリネット担当の赤澤美凪さん(19歳)。千葉工業大学の1年生で、入団1年目。学業と楽団の活動を両立しているリケジョです。

 

「私は中高一貫校で6年間吹奏楽部に所属していました。大学に入ってからいくつかの楽団を見学に行ったのですが、雰囲気が良くてメンバーの年齢も近く、演奏も上手なミュゼ・ダールに入団しました。今度の定期演奏会では、マッキーの《交響曲「ワイン・ダーク・シー」》でクラリネットの美しく、切ない音が響きますので、ぜひ聴いていただきたいです」

 

もう一人のメンバーは、ホルン担当の堤大樹さん(25歳)。入団3年目で、今年は社会人1年生ですが、早稲田大学の学生時代からミュゼ・ダール吹奏楽団での活動を続けています。

 

「ミュゼ・ダールはみんな仲が良くて、お互いに遠慮なく意見を言い合える雰囲気があるのがいいところだと思います。自分は前から長生淳先生の曲が大好きだったんですが、ミュゼ・ダールに入ってから長生先生の曲を演奏する機会が多くて嬉しいです。吹けば吹くほど作品のことがわかってきます。今度の定期演奏会では、ホルンは見せ場が多いのですが、特にバーンズの《交響曲第3番》では印象的な主題を吹きます。たくさんの方に聴いていただけたら嬉しいです」

 

DSC03857_2↑左から、堤大樹さん、赤澤美凪さん、団長の森田雄大さん。

 

オザワ部長もミュゼ・ダール吹奏楽団の合奏練習を見せていただきましたが、適度な緊張感がありつつも、ピリピリしてわけではなく、メンバー同士が意見交換をしながら演奏を進めていました。ちょうど長生淳さんの《交響曲》第1楽章の練習中でしたが、メンバーが口々に言う「仲の良さ」がサウンドに現れていて、安定した統一感のある演奏でした。

 

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5月28日は、ぜひミュゼ・ダール吹奏楽団の定期演奏会に足をお運びください。
そして、「私もミュゼ・ダールで演奏してみたい」という方は、団員募集は随時ホームページで行われていますので、チェックしてみてくださいね!

 

●ミュゼ・ダール吹奏楽団 公式ホームページ

 


 

ミュゼ・ダール吹奏楽団 第19回定期演奏会
〜吹奏楽のための交響曲〜

●日時
2016年5月28日(土) 17:30開演
●会場
杉並公会堂 大ホール
●曲目
交響曲/長生淳
交響曲「ワイン・ダーク・シー」/ジョン・マッキー
交響曲第3番/ジェイムズ・バーンズ
●指揮
野上博幸(ミュゼ・ダール吹奏楽団常任指揮者)
●入場料
800円(全席自由)
※詳細、チケットの事前購入についてはミュゼ・ダール吹奏楽団公式ホームページより

 

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