オザワ部長の注目吹部ルポ!

高校 2017.06.19

【オザワ部長レポート】岐阜県立岐阜商業高等学校吹奏楽部のサマーコンサート!

6月18日(日)、岐阜県の県立岐阜商業高校吹奏楽部のサマーコンサートに行ってまいりました!

 

ワクワクしながら会場の長良川国際会議場メインホールへ。前日からこの日まで2日間で3公演。オザワ部長は最終公演に伺ったのですが、開場時間前でもすでにホールの内外で熱気が渦巻いていました。

 

岐阜商業(県岐商と略すそうです)はマーチングの強豪校として知られ、年末にさいたまスーパーアリーナで開催されているマーチングバンド全国大会・高等学校の部(中編成)に16年連続で出場中。昨年も金賞とは僅差の銀賞に輝いています。

 

 

今年度の部員85名を引っ張る主将の米津晴捺さん(3年・クラリネット)は同部の特長をこう語ります。

「県立岐阜商業高校吹奏楽部は、座奏とマーチングを両立しながら活動しています。部員の半数は高校から吹奏楽を始めた初心者ですが、みんなで日々成長しながら、高校生らしいエネルギーあふれる演奏や演技を披露していきたいと思っています」

副将を務める森健人くん(3年・トロンボーン)は、6人しかいない男子部員のリーダー的存在でもあります。森くんは、さいたまスーパーアリーナでのマーチングバンド全国大会に出場した際の印象を語ってくれました。

「さいたまスーパーアリーナはすごく広く、独特の雰囲気でした。広い分だけ音が響かないので、指揮をしっかり見て合わせることを大切にしました。結果は銀賞でしたが、やりきったという感じがありました」

もう一人の副将である岡崎璃奈さん(3年・クラリネット)は、岐阜商業の座奏にも注目してほしいと言います。

「私はこの学校で座奏をやりたくて入りました。マーチングも楽しいですが、座奏にはまた違った達成感があります。今年の自由曲《ウィークエンド・イン・ニューヨーク》(スパーク)では木管の各パートのソロが聴きどころ。狙うは東海大会金賞、そして全日本吹奏楽コンクール出場です」

 

↑左から、副将の森くん、主将の米津さん、副将の岡崎さんです。

 

今年の岐阜商業のスローガンは「I」(ローマ数字の1)。

練習の最初、演奏の1音目、マーチングの1歩目を大切にしたいという意味。ナンバーワンを目指すという意味。そして、「I(アイ)」と読んで、みんなから愛されるバンドにしたいという意味があるそうです。

 

岐阜商業はマーチングで有名なバンドですが、そのマーチングに魅了されて未経験の吹奏楽部に入部してきた部員もいます。今回のサマーコンサートで上演されたオリジナルステージドリルショー《マンマ・ミーア!》で主演を務めたお二人、森美々香さん(ドナ役/バスクラリネット、カラーガード)と早川真由さん(ソフィ役/フルート、カラーガード)です。

 

「私はカラーガードに憧れて入部しました。ずっと新体操をやっていたんですが、中学校のころにこの学校のサマーコンサートや定期演奏会を見て、『私もやりたい!』と思いました。楽器は初心者だったので苦労しましたけど、経験者の人たちに助けてもらいながらやってきました。私たちは座奏にも力を入れているので、マーチングをしながら音の質も高いところが特長だと思います」(森さん)
「私は小さいころからバトンチームに入っていました。この学校のコンサートにゲスト出演させていただく機会があり、それがきっかけで入部を希望するようになりました。やはり私も楽器は未経験で、楽譜すら読めない状態でしたが、頑張って練習を積んできました。ガードとしては、衣装がとても華やかなので、衣装に負けないように表情づくりや体の使い方を工夫しています」(早川さん)

 

↑メインキャストを務めたカラーガードの皆さん。

↑インタビューに答えてくれたドナ役・森美々香さん(左)、ソフィ役・早川真由さん。ショーでは大活躍のお二人でした。

 

そんな岐阜商業を率いているのは、顧問の和田隆明先生です。

和田先生は岐阜商業高校吹奏楽部の指導に携わって25年。実は商業科の先生だそうですが、同校を大きく育て上げ、今年1月にはアメリカで開催された第128回ローズ・パレードにアジア・オセアニア地域代表として出場を果たしました。また、サマーコンサートや定期演奏会(毎年1月)では約6,000人の観客を動員しており、地元で愛されるバンドになっています。

 

「私たちは、マーチングと座奏のどちらかにウエイトを置くのでもなく、両立してやっているのが特徴です。岐阜は愛知に近いため、部活に熱心な子たちは愛知の強豪校へ行ってしまう傾向がありますが、そんな中でも私たちの演奏や演技を好きになってくれた子たちが集まってきてくれています。特に、マーチングをやりたいと入ってくる子が多く、新体操・体操・ダンスなどの経験者がカラーガードを志望してきます。お祭りのパレードや地元放送局のニュース、それから、最近ではYouTubeの動画を見て来る子も増えましたね」

 

和田先生に今年度の目標をお聞きしてみたところ、副将の岡崎さんと同じく、「全日本吹奏楽コンクールとマーチングバンド全国大会のW出場」という答えが返ってきました。

 

「特に、全日本吹奏楽コンクールにはぜひ出場したいですね。実は、岐阜県からは高校の部に出場した学校がまだ一校もないんです。これまでも『何とかせんと…』と思いながらやってきました。自由曲を《ウィークエンド・イン・ニューヨーク》にしたのは、ローズ・パレードでアメリカに行きましたので、そのときの思い出やイメージを音楽に活かしたいと思ったためです。東海大会は非常に厳しいですが、岐阜県から出場する初の代表校になり、今以上に県内で愛され、憧れの存在になれる魅力的なバンドにしていきたいと思っています」

 

↑和田隆明先生(左)と、同校OBで作曲家として大活躍中の内藤友樹さん。

 

さて、吹奏楽の熱い夏を目前にして開催された岐阜商業のサマーコンサート。非常に充実した内容でした。

18日夜の部の第1部は、同校OBの作曲家・内藤友樹さん《セレモニアル・ファンファーレ》から始まり、今年のコンクール自由曲の《ウィークエンド・イン・ニューヨーク》《岐阜商歌謡スペシャル〜COOL.XVII〜》などを演奏。

演奏にはまとまりがあり、マーチングで磨き上げた表現力が演奏にも活かされているのが感じられました。

そして、なんと《岐阜商歌謡スペシャル〜COOL.XVII〜》では校長の林田仁先生がエレキベースで参加! 会場はどよめいていましたが、校長先生も一緒に演奏を楽しめるなんて素敵ですよね。

 

↑校長先生も参加。スラッピング(昔はチョッパーと言ったんですよ…)もカッコよかったです。

 

そして、第2部のゲストステージ(岐阜商業OBバンドから発展した岐阜レゾナンス吹奏楽団)を経て、お待ちかねのステージドリルショー《マンマ・ミーア!》へ。

ABBA(アバ)のヒット曲に彩られた大ヒットミュージカルを、カラーガードのダンスや演技、そして、バンドのドリルで表現したステージ。ガードの皆さんの身のこなしやフラッグの扱いの流麗さ、歌やセリフは最小限に抑えていながらも実際に声が聞こえてきそうな生き生きした表情と動きが素晴らしかったです。

また、各楽器にも聞かせどころが用意されていました。途中、和田先生も長いユーフォソロを披露! これまた素敵でした。

最後には観客も全員スタンディングで《ダンシング・クイーン》を踊り、大興奮の中でサマーコンサートは終わりを告げました。終演後にロビーで行われたパーカッションのパフォーマンスも、最後の最後まで観客を楽しませようという気持ちが感じられました。

 

↑ピットの指揮台でユーフォを吹く和田先生。

↑会場が一つになって《ダンシング・クイーン》を踊り、コンサートは幕を閉じました。

 

オザワ部長は岐阜県の高校を直接取材するのは初めてでしたが、こんなに魅力的な学校があるということに新鮮な驚きを覚えました。

岐阜商業の存在によって、地元の皆さんに音楽や吹奏楽の楽しさ、喜びが伝わっていることがわかり、とても嬉しく思いました。これもまたスクールバンドの存在意義であり、大切な役割でもありますよね。

読者の皆さんも、ぜひ機会があったら岐阜商業の演奏や演技をご覧になってくださいね。

 

今後の岐阜商業の活躍に期待したいです!

 


 

【岐阜商業の皆さんの思い出写真】

 

 

皆さんの笑顔と音楽が胸に焼き付いていまーす!

 

オザワ部長

 

 

 

 

 

 

 

 

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