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企画記事 その他 2016.03.28

《純国産ブランド》SAKAEの打楽器工場で社会見学!

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メイド・イン・ジャパンの打楽器ブランド「SAKAE」。世界中のプロのプレイヤーたちからリスペクトを集め、吹奏楽でもコンサートスネアやコンサートバスドラムなどを愛用する学校・楽団が増えています。そのSAKAEの打楽器が生まれる現場を、オザワ部長が潜入取材してまいりました!

90年の歴史を持つ打楽器メーカー

 SAKAEブランドの打楽器を製造しているのは、サカエリズム楽器という会社です。創業は90年前、なんと大正14年というからオドロキ! 長らく世界的な打楽器のトップブランドにドラムを提供し続けていましたが、2009年からオリジナルブランドの製造を開始。多くの楽器メーカーが海外に生産拠点を移す中、数少ない純国産の打楽器メーカーとして質の高い楽器を作り続けています。

 SAKAEの打楽器の工場は、大阪府大阪市にありました。「工場」というと機械による大量生産のイメージがありますが、実際にSAKAEの工場に入ってみると、たくさんの機械はあるものの、その多くがSAKAEを愛し、SAKAEを誇りに思う硬派な職人さんたちによって作られていたのです。

 SAKAEの技術課・開発課の課長である割石孝さんにガイドをしていただきながら、その工程の一部始終を見せていただきました!

①ドラムのシェルの素材

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スネアやバスドラムのシェル(胴体)の素材がストックされています。0.9〜1ミリの板を2枚貼りあわせてあります。貼り合わせることで、筒型に丸めても割れなくなるのだそうです。写真はブビンガで、ギターの素材としても使用されます。他にメイプルなどが使われます。

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②素材を筒型に接着

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メイプルやブビンガなどの薄い板を三重にして型にはめた後、マイクロ波を発する機械(電子レンジのようなもの)の中に入れて接着剤を硬化させます。おおよそ5分でしっかり接着されるとのこと。積み上げられた材料、力強い作業、うなりを上げる機械…。実に男っぽい世界です!

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③ペーパーがけ

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塗装をする前の下処理として、接着が終わったシェルに紙やすりをかけます。表面を滑らかに磨きつつ、微細な凹凸も作り、塗装の色が乗りやすくするのだそうです。この機械はシェルの内側を磨く機械。作業で発生する粉は、右側の集じん機で吸い込みます。

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こちらはシェルの外側のペーパーがけ。内径に合わせて8本の歯がシェルをロックし、ゆっくりと回転。その奥で紙やすりが高速回転して素材の表面を磨いていきます。

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④塗装

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エアガンを使い、シェルを塗装。台がろくろのように回転します。奧の壁に水が流れ落ちているのは、霧状になった塗料が飛び散らないようにするためだとか。塗装は下塗りから仕上げまで、塗装とペーパーがけを10回ほど繰り返すのだそうです。手間がかかっています! むらができないようにきれいに塗装するには熟練の技術が必要とされます。

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⑤ワックスをつけて磨く

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塗装が終わったシェルは、ここで表面を磨き上げられます。白いドーナツ状のもの=パフは布でできていて、ワックスがついています。写真の機械は職人さんの手で磨いていきますが、自動で磨いてくれる機械もあります。最後は必ず職人さんがチェックし、仕上げるそうです。

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⑥化粧張り

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塗装とは別に、化粧板をシェルの表面に貼りつけて仕上げるタイプの楽器もあります。内側だけは塗装です。奥にある機械で圧力をかけてきれいに貼りつけます。

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⑦エッジ加工

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機械に取り付けた刃を使い、シェルの縁(エッジ)を斜めにカット。エッジの角度によって、楽器の響きがまったく違ったものになるのだとか。SAKAEの美しいサウンドの秘密は、このエッジの角度と滑らかさにもあります。とても重要な作業です!

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⑧金属部品の組み立て

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金属の細かい部品を組み合わせ、ストレイナー・ラグマウント・テンションボルトなどのパーツを作り上げます。精度の高い部品が並んでいます。

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⑨穴あけ作業

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金属部品を取りつけたりする穴をドリルで開けます。ここで失敗すると、素材の接着から研磨、塗装、エッジ加工などすべての工程が無駄になってしまうため、非常に神経を使う作業なのだそうです。ほんのわずかでも穴がずれると商品にならなくなってしまう、という厳しさがあります。技術的に自動化が不可能なわけではないものの、SAKAEでは敢えて職人の技を大切にしているのだとか。

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⑩アセンブル

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シェルと金属部品、ヘッドなどを組み立てて、最終的に楽器の形に仕上げる作業。写真の男性は塔南マーチングバンド・ザ・グリフォンズのメンバーとして全国大会に出場経験があり、現在もマーチングドラムの講師をしているそうです。そんな方が作ってくれる打楽器は安心して使えますね!

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完成!

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クールなSAKAEのロゴがデザインされたダンボールに楽器を収め、晴れて完成です! 1台の楽器を制作するのにおおよそ6〜10日ほどかかるとのこと。何人もの“打楽器作りのスペシャリスト”の手を経て丁寧に製作されているんですね〜。

クラフトマンシップがつぎ込まれた逸品

 サウンドのみならず、品質にも定評のあるSAKAEの打楽器が、いかに大阪の職人さんたちによって作り上げられているかを間近に見られ、正直感動しました。作業を続ける職人さんたちは寡黙ながら、その背中はSAKAEの打楽器に対する自信を饒舌に語っているかのようでした。

 長い歴史と伝統を持ち、技術に優れ、新しい時代に対応した柔軟さも持つ−−まさにSAKAEは日本が世界に誇る打楽器ブランドです。惜しげもなくクラフトマンシップがつぎ込まれた一級品から響きだす音は、中学・高校・大学の吹奏楽部から一般楽団、プロ楽団まで、多くのバンドの演奏をより際立つものにしてくれるでしょう。
ぜひ一度、楽器店でSAKAEの打楽器を体験してみてくださいね!

SAKAEの詳しい情報はこちらへ!

SAKAE公式サイト
http://sakaedrums.com/
SAKAE公式サイトでは、SAKAEブランドの打楽器のラインナップをチェックすることができます。また、SAKAEを愛用するアーティスト、実際に演奏されている動画、オーディオサンプル、SAKAEの打楽器ならではの製品特徴などのコーナーもあります。
ぜひ一度アクセスしてみてくださいね!
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