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インタビュー 企画記事 2016.04.26

プロ打楽器奏者はかく語りき「SAKAEのココがすごい!」

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これまでも「ある吹net」ではメイド・イン・ジャパンの打楽器ブランド「SAKAE」の紹介をしてきましたが、今回はプロとして第一線で活躍するプレイヤーにとって「SAKAE」とはどんな楽器なのかを探ってみたいと思います。オザワ部長がお話をお聞きしたのは、多数のオーケストラや吹奏楽団で活躍するフリー打楽器奏者・田中雅之さんです!

田中雅之さんプロフィール

1966年生まれ。大阪府出身。大阪芸術大学卒業。大阪シンフォニカー(現・大阪交響楽団)を経てエッセン・フォルクバング音楽大学へ留学。帰国後はフリーの打楽器奏者として活動する。現在はオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラや大阪フィルハーモニー交響楽団など多数の楽団の客演のほか、室内楽、ミュージカルなどでも幅広く活動中。
奈良フィルハーモニー管弦楽団ティンパニ奏者、関西打楽器協会理事。

--まずは、田中さんとSAKAEの打楽器との出会いから教えてください。

「もともとサカエリズム楽器が大手楽器メーカーの打楽器を作っているころから好きで、大阪に工場があるということも知っていました。それが、2009年からオリジナルのブランドが立ち上がったのを知って。特に、ブビンガという素材を使ったスネアが出てきていたので、『これはクラシックに使えるな』と思いました。それで、実際にSAKAEのブビンガスネアを購入して使っていたところ、たまたまサカエリズム楽器の方にお会いしてお話しする機会ができたんです。そこから、楽器をモニターさせていただいて僕の意見をお伝えしたりするよう様になり、後のコンサートスネアに繋がりました。」

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↑スネアのシェルに使用されるブビンガ(サカエリズム楽器工場にて)。

--プロの打楽器奏者としての田中さんのご経験がSAKAEの楽器づくりに活かされているということですね。SAKAEの魅力とは何でしょう?

「とにかく、音がきれい! 楽器としてはもっとも大切なことですね。SAKAEのコンサートスネアの特徴はフープ(ヘッドを固定する輪のパーツ)のエッジ部分が内側に曲がっている点です。これによってクラシックを演奏するときに音がまとまりやすくなり、一方で力強い音も出せます。叩いたときに発生する倍音も、SAKAEのコンサートスネアはとても美しいです。ミュートをして嫌な倍音を抑えなければならない楽器もありますが、SAKAEのコンサートスネアではその必要がないんです。吹奏楽やオーケストラに入ったとき、全体のサウンドに違和感なくなじむ音ですね。それから、ストレイナーの精度が非常にいい。ストレイナーは響線をオン・オフするスイッチですが、精度が良くないものだとスイッチを動かしたときにノイズが出ます。そうすると、コンサートはもちろん、レコーディングではありえないことになってしまいますし、ストレイナーを動かすたびに神経をすり減らすことになります。SAKAEのストレイナーは本当にスムーズなので、打楽器奏者にとってはすごく助かりますね」

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↑SAKAEのコンサートスネアを演奏する田中さん。

--SAKAEのコンサートトムトムはいかがでしょう?

「他社だとドラムセットのトムトムをクラシック風にモディファイ(改良)して販売していることも多いようですが、それだと鳴りすぎてしまい、演奏の現場ではミュート必須になってしまいます。一方、SAKAEのトムトムはドラムセットのトムトムと見た目は似ていますが、実はまったく別物。叩くと出したい音程がパッと聞こえた後、音がスッと引いていってくれます。複数のトムトムを叩くとき、鳴りすぎる楽器だと音が混ざってしまうんですが、SAKAEのトムトムだとそれぞれの音がきちんと分離して聞こえます。あと、トムトムのためのスタンドも、ドラムセットのものとは別に設計されています。それによって高さや回転の角度の調整がしやすくなっていて、楽に、シンプルにセッティングできるんです」

--打楽器は、単に音がどうかということだけでなく、セッティングのしやすさ、演奏のしやすさまで含めた総合的な評価が大切なんですね。

「はい。《音》と《使い勝手》のどちらも重要です」

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↑SAKAEの打楽器について熱〜く語ってくれました。

--コンサートバスドラムはいかがですか?

「SAKAEのコンサートバスドラムは、アームスタンドとシェル(胴)が革でつながれているなどの構造により、宙吊りされたバスドラムのように叩くと揺れます。これが非常に自然な揺れで、サウンドの良さに貢献していると思います。また、打面を水平にして使用する時も、高さや角度のセッティングがしやすくできています。シェルの仕上げも美しく、ステージで見栄えがすると思います。重要な音色ですが、低音がきれいに出てよく響き、バンドサウンドに自然に溶け込みます

--SAKAEの打楽器はロゴもクールですし、シェルにはパッと目を引く華やかさがありますね。オーソドックスで上品なカラーリングもあれば、黒系・緑系など目立つカラーもあり、選択する余地が広くて楽しいです。

「ロゴは本当にカッコいいですね。僕のまわりではみんなそう言っています」

--SAKAEの打楽器は、特に関西では広く使われているそうですね。

「そうですね。多くのプロが個人所有しています。最近は首都圏のオーケストラの打楽器奏者でも使う人が増えていると聞いています。僕自身が関わっているからということを除いても、SAKAEは本当に良い楽器だと思いますし、それが学生さんでも購入しやすい手ごろな価格で提供されているというのも大きいですね。何より、日本人が作っているというのはいいでしょ? これから先、SAKAEがたくさんの打楽器奏者に使われて、名前のとおりに“栄え”ることを願っています」

田中雅之さんのSAKAEおすすめポイント!

(1)とにかく、音がいい!
オーケストラ、吹奏楽、アンサンブルに自然と溶け込む音色
(2)セッティングがしやすい
(3)楽器としての精度が高い
(4)ロゴやパーツ・デザインがカッコよく、シェル塗装が美しい
(5)価格が手ごろ

●SAKAEの工場を覗いてみましょう↓

「奏者・聴衆・メーカー…すべてが栄えるように」
サカエリズム楽器・中田栄蔵社長

打楽器づくりで一番大切なのは、より使いやすく、より聴きやすいものにするということです。他のメーカーと同じことをやって良い楽器を作ることもできますが、それ以上のものを作りたいと思っていますので、試行錯誤を重ねながら、常に他とは違うアプローチを考えています。
サカエリズム楽器は今年で創業91年目。大正14年の創業当時は西洋から入ってくるギターやドラムの卸商で、その後、日本最古の打楽器メーカーとなりました。年配の方ですと、「サカエリズムキング」というドラムセットの名前を覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。以来、現在でもメイド・イン・ジャパンにこだわり続けています。楽器の精度はもちろん、演奏の現場でいただいたご意見をすぐフィードバックして改善できる、より現場思考に近いスピーディな楽器づくりのできることが国産の良いところではないかと思っています。
SAKAEの「S」をスパイラルにしたブランドロゴのように、サカエリズム楽器を含めた楽器産業全体、お客様である打楽器奏者や楽団、学校の皆様、そして、音楽を聴いてくださる聴衆の皆様、音楽に関わるすべての人が栄えて幸福になるよう、これからも頑張ってまいりたいと思います。

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「職人が魂を込めて楽器作りをしています」
サカエリズム楽器技術課 開発課 課長・割石孝さん

サカエリズム楽器という会社は、私が入社したときにはすでにOEMで大手メーカーの打楽器を作っていましたが、その結果、開発や設計も含めて、今いるスタッフのほとんどが現場経験のある製造の人間となっています。製造工程をわかっているからこそ、商品のクオリティには自信がありますし、「もっとこうしたほうが良い楽器ができるんじゃないか」ということも現場経験から考え、納得いくまで突き詰めて作ることができるんです。また、楽器づくりには、微妙な感覚の世界、職人技が必要とされるので、その点でもサカエリズム楽器には熟練した職人と蓄積されたノウハウがあるのが強みではないかと思います。楽器を演奏する方は、一音一音に魂を込めると思いますが、我々も楽器づくりのすべての工程に魂を込めています。
SAKAEというとドラムセットを思い浮かべる方が多いと思いますが、コンサート系ではスネア、バスドラム、トムトムを出しています。また、バロックティンパニという珍しい楽器も作っています。これからもさらに良い打楽器を作っていきますので、打楽器奏者の方はぜひ一度SAKAEを叩いてみてください。

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お話をお聞きしていると、SAKAEの打楽器が単なる「楽器」ではなく、一つ一つに長い歴史や職人さんの魂や熱い思いがこもった「特別な何か」に思えてきました。音が良くて、演奏やセッティングがしやすくて、見た目がよくて、価格も手ごろ。そんなSAKAEがたくさんの楽団・学校で使われるようになることを期待しています!

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↑これがウワサのSAKAEのバロックティンパニ。クラシカルな外見が素敵です!

SAKAEの詳しい情報はこちらへ!

SAKAE公式サイト
http://sakaedrums.com/
SAKAE公式サイトでは、SAKAEブランドの打楽器のラインナップをチェックすることができます。また、SAKAEを愛用するアーティスト、実際に演奏されている動画、オーディオサンプル、SAKAEの打楽器ならではの製品特徴などのコーナーもあります。
ぜひ一度アクセスしてみてくださいね!
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