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イベント ニュース その他 2017.09.28

【高校Aの部】「群馬目線」で見た西関東吹奏楽コンクールレポート!

みなさん、こんにちは! ある吹net編集部・部員Fです。

2017年9月10日。高校Aの部で今年最後の支部大会である西関東吹奏楽コンクールが開催され、新潟・群馬山梨埼玉の各県代表校が新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)に集結しました。

 


↑建物は水平方向に広く、とても新鮮味溢れるホールでした!

 

西関東大会と言えば、「最初からほぼ結果が決まっている支部大会」なんて言われているのを私はよく耳にします。

実は私こと部員Fは群馬県出身なのですが、吹奏楽関係の方とコンクールの話になると、必ずと言っていいほどこの話題が出てくるのです。もちろん、「最初から結果が決まっている」なんていうことはありません。参加する各校のメンバーは毎年変わっていますし、それぞれが努力を積み重ねて大会に挑んだ結果、ここ最近は代表校がずっと同じになっているのが実際のところです。

とは言え、やはり群馬出身の部員Fとしては寂しさを感じずにはいられません。

「群馬目線」で見ると、群馬県代表が西関東の代表となって全日本吹奏楽コンクールに出場したのは、2010年の前橋市立前橋高校が最後。以前、ある吹netで特集した前橋東高校が2012年に金賞を受賞するも、埼玉の厚い壁を乗り越えることはできず、それ以降は金賞を受賞する学校が1校も出ていないのが現状です。

 

そんな中、今年、群馬県代表として西関東大会に出場したのは、伊勢崎高校前橋東高校太田市立太田高校東京農業大学第二高校の計4校です。

今年こそ、群馬県代表が波乱を起こせるか!? たとえ代表校に選ばれなかったとしても、それぞれの学校が群馬県代表として今まででいちばんの演奏をしてほしい…。

 

切にそう願いながら西関東大会の演奏を聴いてまいりましたので、ここで「群馬目線」でレポートしたいと思います。

 

↑会場は前日の東京都大会とひと味違うシビアな雰囲気に包まれていました。

 

まず、注目したのは今年西関東大会に初出場を果たした伊勢崎高校。課題曲Ⅰと自由曲《セルゲイ・モンタージュ》(鈴木英史)を演奏しました。西関東の御三家と言われている埼玉栄高校・春日部共栄高校・伊奈学園総合高校が演奏し終えてからの、52名での本番でした。昨年、一昨年は2年連続県大会銀賞どまり。今年ようやく西関東のステージでの演奏ということもあり、フレッシュさ溢れる演奏繰り広げられていきました。自由曲ではまとまった雄大なサウンド音楽の流れそれぞれの楽器の織り成すハーモニーが美しく、熱気に包まれました。

 

太田市立太田高校は、課題曲Ⅴと自由曲《「相馬流山」の主題による変奏曲》(福島弘和)を演奏。西関東大会のステージには太田商業高校の頃から数えると6年連続の出場。他の群馬県代表校と比較すると、ぶれない安定した響きで、全体的に余裕がありすっきりとした印象を受けました。

 

西関東大会高校Aの部ラストを飾ったのは、毎年、全日本マーチングコンテストでも華々しい功績を残している東京農業大学第二高校。課題曲Ⅳと自由曲《華麗なる舞曲》(C.T.スミス)で大トリを飾り、堂々たる演奏で会場中を大いに沸かせました。普段の明るさを生かした選曲となっていて、それが見事にマッチしており、農大二高らしいカラフルなサウンドが魅力的でした。個々が難しいパッセージを吹きこなし、県大会の時よりも更に色味のついたエネルギッシュな《華麗なる舞曲》に仕上がっていました。

 

そして、群馬県代表校の中で最も感銘を受けたのが、前橋東高校。課題曲Ⅰと自由曲《歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より》(P.マスカーニ/宍倉晃)を演奏し、その音楽の美しさには思わず涙がこぼれてしまうほど。

 

↑西関東大会直前の合宿中にオザワ部長ポーズで写真を撮った前橋東の3年生。

 

課題曲では、それぞれのパートのアンサンブルが見事に成し遂げられ、全体にほどよく効いたスパイスを与えていたパーカッションの存在が光っていたのも印象強く残っています。指揮者・牧野勇先生が振る指揮に対して、忠実に応えようとするメンバーたちの表情は1日聴いた中でもピカイチに輝いていました。「やらされている」のではなく「自分たちから音楽を楽しんでいこう」とする積極的な姿勢が見受けられ、全体的に生き生きとした豊かなサウンドで会場中を虜に。

自由曲では、音楽の背景をしっかりと捉え、冒頭クラリネットから創り出す音楽の世界観は思わずため息が出るほどの美しさ! 場面ごとの切り替えがうまく、次々と多彩に展開されていきました。持ち前の優雅で歌心溢れる演奏で魅了し、まさに「心奏でる」とはこういうことかと感じさせられた12分間はつかの間のように感じました。

 

↑全身全霊をかけて12分間に挑んだ前橋東。演奏開始直前から
終了後まで常に「きらっ」とした表情を魅せていました。

 

さて、結果はというと、4校とも銀賞。前橋東高校は7月の「前橋市バンドフェスティバル」から、他の3校に関しては「群馬県吹奏楽コンクール」から聴かせていただきましたが、それぞれの学校の成長過程を演奏から感じ取ることができました。

もう2度とこのメンバーでのコンクール演奏が聴けないのは残念ですが、西関東大会で群馬県代表4校が響かせた音楽は、これからも色褪せずに人々の心の中で「記憶に残る演奏」として輝き続けることでしょう。

目指していた賞の色ではなかったかもしれませんが、4校に「ブラボー!」を送りたいと思います。

 

今年の西関東大会で群馬県代表の演奏を聴いて思ったことは、やはり「最初からほぼ結果が決まっている支部大会」という考えは正しくないということです。たとえ金賞に届かなくても、群馬県代表校も人々の心を揺さぶる演奏をしており、それは他県の強豪校に勝るとも劣らない出来映えでした。

 

今後、更にレベルアップしていけば、再び全国大会で西関東代表として群馬の高校の演奏を聴ける日がやってくるはず!

そう、信じて、これからも群馬県で吹奏楽を頑張っている団体を応援したいと思います!

 

 

ある吹net編集部・部員F

 

 

 

 

 

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