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コンサート イベント ニュース 2017.11.24

【演奏会レポ】シエナ・ウインド・オーケストラの「ブラスの祭典」に泣いた!

10月29日(日)、ミューザ川崎シンフォニーホールで行われたシエナ・ウインド・オーケストラのコンサート「ブラスの祭典 シエナBESTコンサート」へ行ってまいりました!

 

シエナといえば、言わずと知れた「日本三大吹奏楽団」のひとつ。今回はこれまでリリースされた7枚のアルバムからまさに「BEST」といえる17曲をチョイスしたプログラム。さらに、今、クラシック界で話題の指揮者・田中祐子さんが初めてシエナを指揮するということで期待感の高いコンサートでした。

 

↑初共演となったシエナ・ウインド・オーケストラと田中祐子さん。

 

さて、コンサートは第1部がポップス、第2部がクラシカルという一般的な吹奏楽のコンサートとは逆の構成でした。

第1部は、冒頭の《ルパン三世 ’80》からいきなりテンションMAX! ライトアップされた会場にきらびやかなシエナサウンドが響き渡り、客席も大盛り上がり。指揮の田中さんもノリノリで、実にカッコよかったです。

 

↑ライティングによって、こんなにホールがムーディーに!

 

ただでさえ楽しいポップス曲が、シエナにかかると、飛んでくる音が耳と心に心地よい!

編成に含まれていたドラムセット、エレキギター、エレキベースもまたうまく吹奏楽サウンドと溶け合い、演奏のテンションを上げるのに貢献していました。

個人的にはアース・ウインド&ファイアーの名曲をアレンジした《September -熱帯JAZZ楽団 Short Ver.-》がハートにググッと来ました。

 

↑おなじみのシエナのメンバーに加え、ドラムス、エレキギター、エレキベース、ピアノ・キーボードも参加。

 

そして、日本を代表するプロ吹奏楽団の凄みを見せつけたのが第2部!

演奏されたのは《吹奏楽のための第1組曲》(ホルスト)、《風紋》(保科洋)、《シンフォニア・ノビリッシマ》(ジェイガー)、《エルザの大聖堂への入場》(ワーグナー)、《アルメニアン・ダンス パートI》(リード)という超定番曲。

 

《吹奏楽のための第1組曲》はオザワ部長も演奏したことがあり、読者の中にも演奏経験がある方も多いと思いますが、自分が演奏した《1組》とは全然違うんです。シエナが演奏すると、まったく別の曲のようになってしまう。「《1組》ってこんなに深みがあって美しい曲だったのか!」という発見がたくさんありました。

特に、トロンボーンパートの音色とハーモニーの美しさには胸を打たれました。

 

そして、特筆すべきは《シンフォニア・ノビリッシマ》。昭和の時代によく演奏されていた曲ですが、シエナの演奏に触れて、やはり色あせることのない名曲だと実感しました。力強い田中さんの指揮に導かれ、繰り広げられた重厚な音楽世界。中間部で聞こえてくるオーボエの甘く切ないソロには心が揺さぶられ、オザワ部長も涙をこらえることができませんでした。それはまわりの観客も同じだったのか、演奏終了後はいつまでも拍手が鳴り止みませんでした。

 

アンコールは1曲目が《主よ人の望みの喜びよ》(J.S.バッハ)、2曲目がおなじみの《星条旗よ永遠なれ》(スーザ)でした。

 

 

《星条旗よ永遠なれ》では、観客も楽器を手にしてステージに上り、シエナと一緒に演奏。プロ奏者とステージで合同演奏できるのは本当に貴重な経験だと思いますし、客席で見ていてもその演奏の盛り上がりと音楽が作り出すピースフルな光景に心温まりました。

 

↑今回は演奏だけでなく、指揮にも観客が参加(笑)! こんな経験、なかなかできないですよね。

 

指揮の田中さんがMCで語っていた「吹奏楽は合唱やオペラと通じるところがありましたし、吹奏楽の指揮を通して『音楽に壁はないな』と感じました」という言葉も印象的でした。

 

↑田中祐子さんは指揮だけでなく、トークもとてもユーモアがあって素敵でした。

 

本当に、最初から最後まで、見どころ聴きどころが切れ目なく続いていく素晴らしいコンサートでした。

コンサートに行かれなかった皆さんは、CDで聴いてみるもよし、次のコンサートに足を運んでみるもよし、ぜひシエナ・ウインド・オーケストラの音楽を味わってみていただきたいと思います!

 

 

 

●シエナ・ウインド・オーケストラ公式サイト

 

 

 

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