吹奏楽 TOP NEWS

書籍・雑誌 コンサート 2018.07.09

【高輪台OGが《白鳥の湖》でソロ再び】洗足ウィンド・シンフォニー演奏会!

みなさん、こんにちは! ある吹net編集部・部員Fです。

 

7月8日(日)に洗足学園音楽大学の学生によって構成された同大学のフラッグシップバンド、洗足ウィンド・シンフォニーの演奏会へ行ってまいりました!

 

指揮は、昨年の課題曲Ⅲ《インテルメッツォ》、1987年度課題曲《風紋》などの作曲でお馴染みの吹奏楽界の巨匠・保科洋先生です。今回、R.R.ベネットの《吹奏楽のためのシンフォニック・ソング》以外、すべて保科先生が作・編曲した作品によるプログラムでした。

 

 

↑保科先生ご本人指揮による演奏は最高でしたよ!

 

なぜ、今回演奏会へ行ったかというと…。それにはこんな理由があります。

 

今から遡ること4年前である2014年。当時、私、部員Fは高校2年生でした。西関東大会に進みたかったものの僅差で県代表になれず、悔し涙を流した年が2年続いたのです。

そんな現状を変えたいと思っていた頃、ある講師の先生から東京の強豪校、東海大学付属高輪台高校吹奏楽部と比較されながら金賞代表を目指す日々が始まりました。

当時、高輪台が全日本吹奏楽コンクール高校Aの部で演奏した自由曲がチャイコフスキーの名曲《バレエ音楽「白鳥の湖」より》でした高輪台は全国大会で銀賞だったものの、その演奏は名演だったという評判でした。

年末になり、部員Fは高輪台の定期演奏会を聴くために、平日の学校終わりに地元・群馬からミューザ川崎シンフォニーホールへ向かいました。

そして、今や伝説となっている大感動の《白鳥湖》の演奏を聴いたのです。演奏が終わった後、いつまでも鳴りやまなかった拍手を今でも鮮明に覚えています。

 

翌年にはその高輪台の足跡をを追ったオザワ部長初の吹奏楽ドキュメンタリー作品「オザワ部長の吹奏楽部物語 翔べ!私たちのコンクール」が発売され、私も音源を聴きながら繰り返し愛読していました。

 

 

↑現役吹奏楽部員のみなさんにはコンクールシーズン到来した今、
ぜひ読んでいただきたいです!

 

さて、書籍の中では《白鳥の湖》でオーボエソロを担当していた「おたえ」こと中津多恵さんの印象がとても強かったのですが、今回なんと洗足ウインド・シンフォニーの演奏会でその「おたえ」が再び《白鳥の湖》のソロを吹くという情報をキャッチ。「これは行くしかない!」と思い、足を運んだ次第です。

 

 

↑高輪台現役時代から圧倒的存在感を放っていた「おたえ」こと
中津多惠さん。
(『翔べ!私たちのコンクール』より)

 

おなじ「吹奏楽」というジャンルでも、大学によって音の響きは全然違います。今回の洗足は、予想を遥かに超えた上質な響きで、まるで海外の劇場で聴いているかのようなリッチな気分にさせてもらいました。

R.R.ベネットの《吹奏楽のためのシンフォニック・ソング》は、生演奏で聴いたのは高校2年生のとき以来。当時、高校2年生の自分は、吹奏楽曲に対する好き嫌いが激しく、まだこの曲の良さに気づけていないお年頃でした(笑)。しかし、昨日の演奏でようやく曲の魅力に気づくことができたのです。特に、2楽章「スピリチュアル」で、ユーフォニアムからはじまり、オーボエ、トランペット、ホルンと続くメロディがまるで夕焼け空へ染まっていくグラデーションのように感じ、とても美しかったのが印象に残っています。また、3楽章「セレブレーション」で一気に破壊力を感じさせたトロンボーンの凄まじさは面白かったです。うるさくない、豪快さ。一歩間違えば、「うるさく」感じさせてしまいますが、そう感じさせないところがさすが音大生だと思いました。ゴージャスに散りばめられた音の宝石が輝かしいまま曲は終わります。

 

そして、今回の演奏会の最大の目的である《バレエ音楽「白鳥の湖」より》

高輪台が演奏したときはコンクール用にまとめられていて、そのときも「おたえ」のオーボエの響きから始まっていましたが、今回の《白鳥湖》もやはり冒頭には「おたえ」でした。

自分が高校2年のときに耳にした高輪台の伝説のオーボエ、「おたえ」が目の前で《白鳥湖》を吹いている。あれから4年経過し、演奏家として一回り成長した「おたえ」は、哀愁漂う響きで歌っており、私は全身が感動で震えるのを感じました。

第4幕のNo.29フィナーレでは、当時の高輪台を頭の中で思い返し、名古屋国際会議場センチュリーホールで聴いているとイメージしながら聴きました。ホルンが高らかに吠え、ティンパニ、バスドラムが勢いを増します。最上段から輝きを差すトランペットの神々しい響きがホール全体へと満ちていき、重厚感のある分厚いサウンドを保ったまま、エンディングを迎えました。

当時の高輪台を思い出さずにはいられない演奏で、思わず部員Fも目頭が熱くなってしまいました。

 

↑伝説になった2014年の高輪台の定期演奏会。直前リハーサルでの中津さん(写真中央)【オザワ部長撮影】

 

演奏会の最後には、保科先生といったらやっぱりこの曲、《風紋》をアンコールとして演奏! 数多くのコンクール曲が生まれていますが、やはり《風紋》は名曲ですね~! 木管楽器の奥ゆかしい低音の響きから始まり、ゆったりとした心地良いサウンドが流れるように伝わっていきました。

保科先生の音楽性をたっぷり感じ取ることができ、改めて吹奏楽のオリジナル、アレンジ曲の良さに気づくことができた演奏会でした!

 

洗足ウィンド・シンフォニー、そして、「おたえ」こと中津多恵さんの演奏は本当に素晴らしかったです。部員Fは今後も吹奏楽ファンのひとりとして「おたえ」の演奏活動に注目していきたいと思います!

 

ある吹net編集部・部員F

●オザワ部長の吹奏楽部物語 翔べ!私たちのコンクール(Amazonのページ)

●高輪台の《白鳥の湖》も収録されたアルバム「オザワ部長presents全日本吹奏楽コンクール名演ベスト」

注目記事・特集!