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コンサート インタビュー 企画記事 2016.02.25

全国大会常連! 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団×SAKAE

アンサンブルリベルテ吹奏楽団

2015年12月20日に行われた川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の定期演奏会は、なんと創団35周年にして通算50回目というメモリアルなコンサートでした。常任指揮者・福本信太郎先生、客演指揮・加養浩幸先生、高昌帥さん作曲の委嘱作品初演…という豪華な演奏会。メイド・イン・ジャパンの打楽器「SAKAE」も輝きを放っていました!

オトナも本気でコンクール!

 中学校や高校の吹奏楽部で一番のイベントといえば、やはりコンクール。卒業してオトナになると団員が集まらないとか、取り組む時間がないとか、のんびり活動したいとか、コンクールから遠ざかる方も多いと思います。音楽や吹奏楽との関わり方や方向性は多様であっていいですよね。

 ゆえに、「オトナだって真剣にコンクールに取り組みたい」「オトナなりにコンクールを楽しみたい」という道もあるわけです。

埼玉県川口市を拠点とする「アンサンブルリベルテ吹奏楽団」

 吹奏楽王国・埼玉県の川口市を拠点とする一般団体「川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団」はこれまで全日本吹奏楽コンクールに19回出場し、ゴールド金賞に15回も輝いている名門バンドです。
昭和音楽大学准教授でサクソフォン奏者としても活躍する福本信太郎先生(大学の部の強豪である東海大学吹奏楽研究会の常任指揮者でもあります)が常任指揮者を務め、その上質な演奏は吹奏楽関係者やファンから高く評価されています。

 コンクールに全力投球するアンサンブルリベルテですが、もちろん、それだけではありません。年2回の定期演奏会にも力を注ぎ、全国大会常連のサウンドで吹奏楽の魅力を広く伝えてきました。また、これまで《鳳凰が舞う》(真島俊夫)《時に道は美し》(長生淳)など積極的に委嘱を行い、吹奏楽レパートリーの充実にも一役買ってきました。

3代目・越川博団長が語る「川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団とは?」

アンサンブルリベルテ吹奏楽団・越川博団長「創団は1980年で今年が35周年、下は18歳から上は50代まで75名で活動しています。川口市や埼玉県内だけでなく、遠方から通ってきているメンバーもいます。ときどきネットで『アンサンブルリベルテは音大卒じゃないと入れない』という噂を書かれたりしますけど、そんなことはありません(笑)。音大卒もいますが、ほとんどはごく一般の社会人です。楽団の特徴は真面目なところですね。団長である僕の性格に似ちゃったのかもしれませんけど、変におちゃらけができないところがあります。コンクールでは常にトップを目指しています。とはいえ、やはり最終目標は定期演奏会の成功ですね」

非“高火力系”の高昌帥作品を初演

 さて、そんなアンサンブルリベルテが昨年12月20日に行ったメモリアルな第50回定期演奏会の目玉は、何と言っても委嘱作品《吹奏楽のための「エレジー」》の初演でした。作曲者は高昌帥さん。今や押しも押されもせぬ人気作曲家です。
高さんはプログラムの曲目解説にこう記しています。

この曲ではテンポの速い部分やリズムの激しい箇所は出てきません。タイトルが示すとおり、終始そこはかとなく悲しげな音楽が続きます。非常に火力の強い曲が並ぶ本日のプログラムの中、師走も半ば過ぎたことですし、コタツでミカンでもつまみながら、たまにはこんな静かな音楽もしっぽりと聴いて頂けたらと思います。

 吹奏楽オリジナル曲には、迫力がある元気のいい曲、高速パッセージやハイトーンなど高度な技巧が必要な曲が比較的多くあります。高昌帥さん言うところの「火力の強い」曲です。それは吹奏楽の魅力であり、特色とも言えるでしょう。ただ、そればかりでは似たような曲が増えてしまいますし、吹奏楽というジャンルの幅や可能性も広がりません。
実は、テンポがゆっくりで穏やかな曲こそ演奏するバンドの真の音楽性や技術が問われる、という面もあります。
もしかしたら、高さんが新曲《吹奏楽のための「エレジー」》をそんな「非“高火力系”」の曲として仕上げたのは、ゆったりとした静かな曲でもきちんと聴かせることができる、というアンサンブルリベルテの実力をよくわかっていたからかもしれません(ちなみに、高さんは会場にいらっしゃっていましたが、めちゃくちゃダンディな方でした)。

 そして、アンサンブルリベルテも見事に高さんの期待と要望に応えてみせました。

 福本先生の柔らかな指揮に乗って紡ぎだされた音楽は、「エレジー(哀歌)」というタイトルのとおり一種荒廃したような悲しみをたたえていました。アンサンブルリベルテのメンバーは非常に繊細かつ慎重にこの曲の形を音で描き出していきます。氷の洞窟に雫がしたたり落ちるような響き、高昌帥さんらしい印象的な美しい旋律が続き、最後は静かに静かに音楽が閉じられていきました。
演奏が終わった後、会場には切ないような余韻が残り、そこから徐々に感動の拍手が湧き上がってきました。本当に素晴らしい曲と、素晴らしい演奏でした。

定期演奏会では、第I部を福本先生が指揮、第II部は加養浩幸先生が指揮。

 また、この定期演奏会では、第I部を福本先生が指揮し、第II部は名指導者・加養浩幸先生(土気シビックウインドオーケストラの音楽監督兼常任指揮者としても有名)が客演指揮するという趣向になっていました。
その加養先生が指揮した《キャンディード序曲》(バーンスタイン)《組曲「惑星」より 火星 木星》(ホルスト)は、加養先生の情熱的な指揮と相まって、心躍る演奏でした。やっぱり“高火力系”の曲もいいものです。

 アンコールでは、福本先生のソロで《アルト・サクソフォンと吹奏楽のためのバラード》(A・リード)も演奏されました。美しい音色、優雅なビブラート、奏でられるメロディの流麗さに、観客は完全に魅了されていました。
そして、最後には季節の曲ということで《そりすべり》(ルロイ・アンダーソン)が演奏され、記念すべき第50回定期演奏会は幕を閉じました。盛大な拍手が表していたとおり、大成功のコンサートでした。

盛大な拍手をもってアンサンブルリベルテ吹奏楽団の定期演奏会は幕を閉じた

要所で炸裂したSAKAEのバスドラム

 実は、このアンサンブルリベルテの定期演奏会では、メイド・イン・ジャパンの打楽器ブランド「SAKAE」のスネアドラムとバスドラムが使用されていました。もともとアンサンブルリベルテでは「純国産のメーカーを応援したい」ということで、大阪で製作されているSAKAEの打楽器を導入していたのです。

楽しげにSAKAEのバスドラムを叩く阿部奈々代さん。↑楽しげにSAKAEのバスドラムを叩く阿部奈々代さん。

 定期演奏会の中では、《吹奏楽のための「エレジー」》や《交響詩「フィンランディア」》、《スター・ウォーズ 〜コンサート・セレクション〜》などほとんどの曲の「ここぞ!」という要所でSAKAEのバスドラムが炸裂していました。また、《そりすべり》などではSAKAEのスネアドラムの軽快な音が響いていました。

バスドラムを叩く七五三掛勉さん。自由自在に角度が変えられるのもSAKAEのバスドラムの特徴。↑バスドラムは七五三掛勉さん。自由自在に角度が変えられるのもSAKAEのバスドラムの特徴。確認しづらいですが、左では坂本学さんがSAKAEのスネアドラムを使っています。

 そこで、日ごろからSAKAEのドラムを演奏しているアンサンブルリベルテのお二人の打楽器奏者に使用感や楽器の良さをお聞きしてみました。

坂本学さん(入団27年目・副団長)

副団長・坂本学さん「今、使っているSAKAEのコンサートスネアはシェルがブビンガ(木材)のもので、比較的ダークで落ち着いた音が出ます。管弦楽曲の編曲ものにはぴったりの音だと思います。スナッピーのスイッチの動きがスムーズなのがいいですね。スネアもそうですが、SAKAEのバスドラムも少し懐かしい感じの音がします。懐かしくて、深みがあるというか。高さや角度を変えられるのは、打楽器アンサンブルをするときなどに使い勝手がいいです」

高津晨さん(入団1年目)

入団1年目の高津晨さん「僕は昨年まで春日部共栄高校吹奏楽部にいて、全日本吹奏楽コンクールにも2度出ました。卒業後も全国レベルのバンドで活動を続けたくてアンサンブルリベルテに入りました。SAKAEのバスドラムを使うのは初めてでしたが、粒がはっきり聴こえるという印象です。どんな曲にも馴染みやすいのではないかと思います。アームスタンドのおかげで叩くと揺れるという作りも初めて経験したんですけど、とても良い効果を出しているのがわかり、かなり気に入りました」

 渋いベテランと初々しい新人のお二人が、それぞれにSAKAEの打楽器の良さを発見してくださっていたのがとても嬉しいですね〜。では、改めて、SAKAEブランドの打楽器についておさらいしてみましょう。

大阪で製造されている国産打楽器ブランド
「SAKAE」とは?

「SAKAE」とは、サカエリズム楽器が製造しているメイド・イン・ジャパンの打楽器ブランドです。
大阪府大阪市にあるサカエリズム楽器の創業は90年前、なんと大正14年という老舗メーカー。長らく世界的トップブランドにドラムを提供し続け、2009年からオリジナルブランドを立ち上げました。多くの楽器メーカーが海外に生産拠点を移す中、純国産と言える打楽器メーカーはSAKAEを含めて数社のみです。
ミュージシャンの声を積極的に取り入れ、職人たちが魂を込めて創り上げる打楽器は、すでに国内外のプロドラマーから高い評価を受けているドラムセットのみならず、コンサート用のバスドラムやスネアドラム、トムトムなどが吹奏楽関係者の間で愛用され始めています。特に、関西圏のプロや一般の吹奏楽団ではSAKAEの打楽器が多く使われています。
バスドラムに「グリーンティー」「ウラヌスブラック」、コンサートメタルスネアドラムに「ブラスライム」「コパーピンク」といった今までにないカラーリングを用意するなど、既成概念を破った新しい試みも行っています。
また、国内製で高品質ながら、価格的にリーズナブルなところも非常に大きな魅力です。

歴史と先進性、サウンドとルックス、技術と魂…それらの融合がSAKAEなのです。

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09_sakae2クールなロゴがSAKAEブランドの特徴。大阪市東住吉区にある工場では、打楽器づくりに人生をかける職人さんたちが、日々妥協のない仕事を続けています。

 せっかくなので、今回の定期演奏会でアンサンブルリベルテを指揮した二人のマエストロ、福本信太郎先生と加養浩幸先生にもSAKAEの打楽器のインプレッションをお聞きしてみました。

福本信太郎先生

福本信太郎先生「今回のプログラムの中には、《吹奏楽のための「エレジー」》など一番の盛り上がりでバスドラムが『どんっ!』と鳴る曲がいくつかありましたけど、SAKAEのバスドラムはすごく存在感のある音を出していましたね。ちゃんと出るところは出る、よく通る音がしているんだけど、まわりの音の邪魔をしない感じというか。そこにこだわって作られているんじゃないかと思いました。なぜ作曲家がそこに一発の『どんっ!』を入れているか、という価値に応える良い音色を持っていると思います」

加養浩幸先生

加養浩幸先生「僕が音楽監督をしている土気シビックウインドオーケストラでは、吹奏楽のサウンドに合うということでドラムセット一式をSAKAEで揃えているメンバーがいます。僕もSAKAEの良い評判を聞くことが多かったです。スネアやドラムセットのイメージが強かったんですが、今回の演奏会でバスドラムを使ってみて、非常にアピールしてくる音だというのを感じました。バスドラムが音楽の中で発揮する力は実は皆さんが思っている以上に大きいので、やはりこだわった楽器を使うのは大事ですね」

 奏者からも指揮者からも、なかなかの高評価をいただけたSAKAEの打楽器。これからも川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団が作り出すクオリティの高いサウンドの一角を担い続けてくれることでしょう。

《川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団》

 1980年5月、「川口アンサンブルリベルテ吹奏楽団」として12名で創団。現在、社会人を中心に75名で活動。練習は毎週土曜日の夜と不定期で日曜・祝日。年2回の定期演奏会、コンクール以外にも、ボランティア・依頼演奏・学校への指導などの活動を行っている。

●公式サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~gx7m-skmt/

●今後の定期演奏会の予定
[第51回定期演奏会]
2016年5月29日(日) 13時開演/川口総合文化センターリリア・メインホール
[第52回定期演奏会]
2016年12月25日(日) 13時開演/川口総合文化センターリリア・メインホール

アンサンブルリベルテ吹奏楽団のみなさん

SAKAEの詳しい情報はこちらへ!

SAKAE公式サイト
http://sakaedrums.com/
SAKAE公式サイトでは、SAKAEブランドの打楽器のラインナップをチェックすることができます。また、SAKAEを愛用するアーティスト、実際に演奏されている動画、オーディオサンプル、SAKAEの打楽器ならではの製品特徴などのコーナーもあります。
ぜひ一度アクセスしてみてくださいね!
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